第九の講座をすることに

ある日馬場さんの紹介で、区役所区民企画の部屋で当時人権生涯学習担当の田中さんに会った。「区役所の生涯学習事業を利用して、何か第九に役立てませんか?」…検討もつかない…何ができるかしら?…「皆さんで企画していただいて、例えば講座とか…」講座?「どなたか第九についての講座に来てもらうとか…」そうか、そこで第九に興味ある方が参加しはるかも。今必要なのは第九演奏会を実現するための核になる人の発掘。是非、やってみたい!…でも講師はどうしたらええやろ…
数日後、田中さんより電話があった。興奮気味だった。「先ほど、信愛女学院に別の用事で行ってきたんですが、副学長さんが『当校に1万人の第九の指導してる先生がいますよ。』と言うてはります。どうされますか?」
しかし講座をお願いするってことはいずれ開催するであろう第九演奏会にも影響する先生になる。決めていいのか?…震えた。音楽部会長の山崎さんと木戸さんに相談した。

この年から参加した山崎さんは、部会長となった。頑固なおじさまだった…が、会議は会社の企画会議のようで、それがあったから第九演奏会を事業としてすることができたのだ。

初めて信愛女学院に入った。ゆったりとした雰囲気が流れていた。木村俊明先生にお会いした。掃除短大の准教授で、とても朗らかなすてきな先生だった。先生は他の地域でもご指導されているとのこと、講師を快く引き受けてくださった。

「ところで信愛の講堂がちょっと良いんですよ。お時間良ければご覧になりますか?フェスティバルホールと横幅が一緒なんですよ。」ほんとだ!古いけれどステンドグラスの素敵な講堂、というかホールだ。でもまさかここで第九演奏会が出来るとは、この時は本当に思いもよらなかった。